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2020 Vol.84 No.8 特集

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特集 不凍タンパク質(AFP)による過冷却安定化技術

特集 沸騰開始に及ぼす表面濡れ性と溶存空気の影響
-沸点以下で沸騰は起きる!?-

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特集

意外なところで役立つ過飽和,過冷却,過熱状態の理解と応用
寒冷下における軽油中の長鎖n-パラフィンの結晶化と低温流動性向上剤

 軽油は石油を蒸留精製して得られる沸点250~350℃程度の炭化水素の混合物であり(図1),主にトラック・バス・船舶のディーゼルエンジン用燃料や発電機械・建設機械のディーゼルエンジン用燃料等に使用されている。軽油には炭素数10~30程度のn-パラフィンが10~30%含まれており,これらのうち,特に炭素数20以上の長鎖n-パラフィンは寒冷下において軽油中で結晶化して析出する。析出した結晶は,燃料フィルターの目詰まりや燃料の固化を引き起こし,ディーゼルエンジンが始動しなくなったり,停止したりするといった問題を生じる(図2)。こうした問題を解決するために,冬季の軽油には低温流動性向上剤(Cold Flow Improver:以下「CFI」)が,100~500 ppm程度添加されている。CFIは軽油中の長鎖n-パラフィン結晶の析出,成長,凝集を制御することにより,軽油の流動性を向上させ,燃料フィルターの目詰まりや,燃料の固化を防ぐ効果を持つ。  本稿では,n-パラフィンの結晶化,CFIの作用機構,種類および構造について概説し,ナローカット軽油用CFIについて紹介をする。 ...

文字山 峻輔
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文字山 峻輔

Crystallization of Long-Chain n-Paraffins in Light Gas Oil Under Cold Conditions and Cold Flow Improver

Shunsuke MONJIYAMA

  • 2015年 東京工業大学理工学研究科有機・高分子物質専攻修士課程修了

  • 日油(株)油化学研究所

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Online ISSN : 2435-2292

Print ISSN : 0375-9253

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