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昭和40年代頃までに下水道整備に着手した大都市等では雨水と汚水を合わせて排除する「合流式下水道」が採用されている。合流式下水道は,都市化の急速な進展に対応していち早く下水道を整備できる手法であるが,晴天時汚水量1 Qのみを二次処理(生物処理)する方式となっている。従って,雨天時には雨水の混ざった下水が収集され,1 Qを超過するため,その超過分は雨水吐き口やポンプ場から公共用水域に直接放流されたり,処理場の最初沈殿池で簡易沈殿して消毒・放流されるしくみとなっていた。特に雨天時初期には「ファーストフラッシュ」と呼ばれる高汚濁水が公共用水域に流出する可能性があり,近年まで大きな社会問題となっていた。 本超高効率固液分離技術(以下,本技術と称する)は,雨天時における「合流改善」を目的に大量の下水を効率的に処理する技術として開発され,その成果は2005年3月に国交省技術開発プロジェクトSPIRIT21技術資料としてまとめられた1)。処理対象は,下水処理場における晴天時汚水量1 Q超過分の雨天時下水であり,「簡易処理の高度化技術」である。 その後2003年度からは大阪市との共同研究により,最初沈殿池の代替として常時活...
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