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農薬の有効成分(原体)量は通常10アール(1,000 m2)当たり数百mg~数百gであり,そのままでは広い圃場に均一に散布することは困難である。そこで,農薬製剤は原体を均一に散布しやすい剤型(形)に加工される1)。剤型は固体製剤と液体製剤に分かれる。懸濁,乳濁状の水性液体製剤は原体が微粒子であるサスペンジョン状のFL剤(Flowable:フロアブル剤),固体原体を溶剤に溶解して油状とした原体や油状原体そのものが乳濁状に分散しているEW剤(Emulsion, oil in water:エマルション剤),さらに,FL剤とEW剤が一緒に分散しているSE剤(Suspo-Emulsion:サスポエマルション剤)がある。本稿では,コロイド・界面化学に関係するこれら懸濁,乳濁状の水性液体製剤の特徴について紹介する。 ...
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