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2020 Vol.84 No.11 特集

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特集 スズメバチ幼虫のシルクの糸づくりに見る巧みな流体制御による繊維化

特集 粒状に加工したアンモニア吸着材を用いた豚舎や堆肥化施設の臭気低減

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特集

農学における化学工学 〜粒子,流体,コロイド・界面,の観点から〜
農薬原体粒子が懸濁・乳濁状である水性液体製剤

 農薬の有効成分(原体)量は通常10アール(1,000 m2)当たり数百mg~数百gであり,そのままでは広い圃場に均一に散布することは困難である。そこで,農薬製剤は原体を均一に散布しやすい剤型(形)に加工される1)。剤型は固体製剤と液体製剤に分かれる。懸濁,乳濁状の水性液体製剤は原体が微粒子であるサスペンジョン状のFL剤(Flowable:フロアブル剤),固体原体を溶剤に溶解して油状とした原体や油状原体そのものが乳濁状に分散しているEW剤(Emulsion, oil in water:エマルション剤),さらに,FL剤とEW剤が一緒に分散しているSE剤(Suspo-Emulsion:サスポエマルション剤)がある。本稿では,コロイド・界面化学に関係するこれら懸濁,乳濁状の水性液体製剤の特徴について紹介する。 ...

幸内 淳一
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幸内 淳一

Aqueous Liquid Formulation With Suspended and Emulsified Pesticide Particles

Junichi KOUCHI

  • 2001年 東京理科大学大学院理工学研究科工業化学専攻修士課程修了

  • 日産化学(株)物質科学研究所農薬研究部製剤実用化研究グループ 主任研究員

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Online ISSN : 2435-2292

Print ISSN : 0375-9253

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