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今,すべての業界で技能伝承の取り組みが盛んになってきている。日本における製造業の「モノづくり力」が衰退するのではないかと言われ久しいが,熟練者技能の伝承や共有化への対応がおざなりにされ,弱体化してしまった企業や製造現場も珍しくはなく,ここ最近ようやく本腰を入れて取り組むようになってきている。 以前我々は2007・2012問題に悩まされ,その対策として退職予定者の雇用延長や契約延長などでしのいできた。今,技能伝承という課題は,何をおいても取り組まなければならない喫緊の課題であろう。(2007問題:団塊の世代の定年退職が始まる,2012問題:団塊の世代が職場を離れる,という問題) 過去へ遡ると,1990年代初めのバブル崩壊で景気が下り坂になり,その後2000年頃のIT革命により下支えされた景気上昇により,過剰雇用という現象が起こった。しかし予想される通り,過剰であった人員をリストラしなければならなくなり,スリム化しコストダウンを図るものの,製造業では空洞化現象が発生した。またさらに,最近若者の製造離れが増えてきており,製造イコール3K職場であるという間違った意識が蔓延し,製造業では慢性の人手不足に陥っている。...
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