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1950年に始まったプラスチック産業は,その生産量を指数関数的に急激に成長させ,2020年にはおよそ4億トンに達すると考えられる1)。一方その結果として急増する使用済みプラスチックの処理法は現時点でも試行錯誤中であり,処理できる絶対量が足りないために大量のプラスチックゴミが発生し,一部は海洋にも投棄され,深刻な環境・生態系の破壊をもたらしている2, 3)。この問題に対し,国際的な取組みが種々おこなわれているが,一方で,新型コロナなどの感染症に対する予防措置として新たにプラスチックが多く利用されており,これらの要因を総合すると,発展途上国を中心としたプラスチックの使用量は今後も増加すると予測されている4)。 従来から化石資源由来プラスチックのような資源性のあるゴミの量を減らすために,日本ではリデュース・リユース・リサイクルの3Rを推奨している。さらに最近は化石資源由来プラスチックを,紙や生分解性プラスチックなど他の素材に置き換えるリプレイス(+R)の動きが盛んに模索されている。しかし,原材料が何であれ化石資源由来の汎用プラスチック同等に使用できるものは,環境中で簡単に分解しない。また,たとえ環境中で分解する素...
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