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「リサイクル」という用語に対し,読者はどのようなイメージをお持ちだろうか。リサイクルショップでの購入体験などを思い浮かべる方,廃棄物処理という用語を連想される方,また循環やサステナビリティなどの用語との関連に思い至る方もおられるだろう。筆者らは2007年の創業以来,リサイクルと関連する事業に取り組んできた。2010年からは衣料品やプラスチック製品の店頭回収とリサイクルを開始,2014年からは,ポリエチレンテレフタレート(PET)のケミカルリサイクル技術導入と開発を本格的に開始した。2017年にはポリエステル繊維をケミカルリサイクルする小型商用プラントを竣工,2018年にはPETボトルのケミカルリサイクルとしては現在のところ世界で唯一の商業実績を有するプラントを承継した。2021年からはこの事業モデルを世界で展開すべくライセンス事業にも取り組んでいく。リサイクルに関連する技術開発と事業化を同時並行的に進めてきた中で,事業として成立するリサイクルの実現に向けて,今も日々格闘を続けている。本稿では,これらの活動を通して出会う数々の挑戦課題を,プロセス開発との関連でご紹介すると共に,モノの循環が主流である時代に向けた...
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