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2021 Vol.85 No.3 小特集

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小特集 バイポーラ膜電気透析法を利用した塩基性廃棄物・鉱物の炭酸塩鉱物化

小特集 コンクリートの炭酸化による カーボンリサイクル技術『CO2-SUICOM』

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小特集

鉱物化による二酸化炭素の有効利用・固定化技術
鉄鋼スラグのCO2鉱物化促進のための溶融状態からの処理技術

 World steel associationによれば,世界の粗鋼生産量は1869 Mt1)(M=106,2019),日本は99.3 Mtで世界第3位である。銑鉄1 tあたり約300 kg副生する高炉スラグは22.6 Mt,粗鋼1 tあたり125 ㎏副生する製鋼スラグは13.4 Mt(転炉系および電炉系の合計)の生産量(2019)2)があり,前者はほぼ100%,後者も2%弱の埋立以外は何らかの用途で再利用されている。高炉スラグは高温の溶融状態で排出されるが,その84%ほどが水冷によって急冷して破砕(水砕)され,残りは徐冷スラグとなる。前者の水砕スラグは非晶質で,さらに微粉末に粉砕し,クリンカなど他の成分との混合割合により高炉セメントA~C種として工業規格化(JIS R 5211)されており,普通ポルトランドセメント(OPC)に大量に混合することでクリンカ生成由来のCO2を40%程度削減できるとされる。一方,製鋼スラグは製鋼の副原料としての再利用のほか,道路や地盤改良,土木用材などに用いられている。鉄鋼スラグ利用は100年以上の歴史があり,副生成物の優良なリサイクルシステムが確立している。  一般に,コンクリー...

中垣 隆雄
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中垣 隆雄

Treatment Processes of Molten Iron and Steel Slags for the Purpose of Enhancing CO2 Mineralization

Takao NAKAGAKI(正会員)

  • 2007年 早稲田大学創造理工学部総合機械工学科

  • 同教授 博士(工学),技術士(機械部門)

Corey MYERS
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Corey MYERS

  • 2009年 ジョージア工科大学機械工学科卒業 2014年 在米日本大使館国費留学生として来日 2019年 早稲田大学大学院博士課程修了

  • 早稲田大学次席研究員 博士(工学)

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Online ISSN : 2435-2292

Print ISSN : 0375-9253

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