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2021 Vol.85 No.6 特集

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特集 大崎クールジェンプロジェクトの進捗状況
-CO2分離・回収型酸素吹石炭ガス化複合発電実証事業-

特集 石炭乾留時に発生するコールタールを原料とした多様な炭素製品と炭素製品利用による低環境負荷社会への貢献

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特集

脱炭素社会に向けた石炭との付き合い方
鉄鋼業におけるCO2削減の取り組み
-環境調和型プロセス技術の開発(COURSE50,フェロコークス)-

 鉄は地球上に最も多く存在する元素で,建造物,船,鉄道,道路,車,家電など,社会インフラや耐久消費財などを構成する優れた素材として人類の生活を支えている。世界の人口増加と経済発展を考慮すると,鉄の需要はさらに増大すると予想されているが,鉄の原料はスクラップだけでは足りず,今後も天然資源(鉄鉱石)から鉄を作ることが必要である。  鉄鉱石から鉄を得るには,鉄の酸化物である鉄鉱石を還元して酸素を取り除く必要がある。歴史を紐解くと,近代高炉の原型は14~15世紀頃ドイツで誕生し,当初は木炭が還元材として用いられていたが,その後森林資源が枯渇し,18世紀に英国で石炭を原料とするコークスを用いた高炉法へと進化した。この,鉄と石炭の出会いが産業革命の原動力となり,人類社会の発展に大きく貢献してきたことは周知の通りである。一方,炭素による鉄鉱石還元ではCO2発生は不可避であり,国内CO2排出量に占める鉄鋼業の割合は14%と大きいことから,CO2排出削減のための革新的技術開発が必要である。鉄鋼業では,「パリ協定に基づく成長戦略としての長期戦略」等に基づき,高炉の最大の特徴である高い生産性とエネルギー効率を維持しながらCO2排出を...

野村 誠治
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野村 誠治

Efforts to Reduce CO2in the Steel Industry -Outline of COURSE50 and Ferro Coke Projects-

Seiji NOMURA

  • 1989年 東京大学大学院工学系研究科化学工学専攻修士課程修了
    1997年 Univ. of Newcastle upon Tyne, Ph.D

  • 日本製鉄(株)フェロー(執行役員待遇)

佐藤 道貴
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佐藤 道貴

Michitaka SATO(正会員)(上席化学工学技士)

  • 1981年 東北大学工学部化学工学科卒業
    2002年 東北大学大学院工学研究科金属工学専攻 博士(工学)

  • JFEスチール(株)スチール研究所 主席研究員

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Online ISSN : 2435-2292

Print ISSN : 0375-9253

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