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2021 Vol.85 No.8 特集

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特集

バイオミメティクスがもたらす技術革新
ニホンヤモリの脚の毛束構造 -バイオミメティク生活アシスト手袋の開発

 多くの昆虫やヤモリなどの小動物は,草本や岩の垂直の壁を登る。家の中に舞い込んだ彼らを見ていると,天井にくっついて逆さまになって歩くこともある。これは,彼らの脚先が非常に高い接着性を有し,自身の体重を保持できることを示している。その接着力は,先端が数100 nmから数μmサイズであるseta(剛毛)と呼ばれる柔軟性のある毛によって引き起こされるファンデルワールス力(van der Waals force)に起因しており,一つ一つの毛が高密に集積することによって体重を支えるだけの接着力が生まれていることが報告されている。  抗がん剤療法によって患者の中には指紋が消失することがあり,指紋が物体を掴む機能を持つため,指紋を失った患者は物を掴みにくくなることが多く,日々の生活において様々な制限が生じ,QOL(Quality of Life)の低下という問題が生じる。これらの患者のQOLを改善するために,小さな動物の脚先が持つ接着能にヒントを得て,人工物の布を用いた患者の生活支援手袋の開発を,バイオミメティクス研究に基づき社会実装した。 ...

針山 孝彦
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針山 孝彦

Structure of a Foot-Hair of Gekko japonicus-Development of a Biomimetic Life-Assist Gloves

Takahiko HARIYAMA

  • 1983年 東北大学大学院医学研究科博士課程中退 理学博士(九州大学)

  • 浜松医科大学 特命研究教授
    NanoSuit(株) 会社代表

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Online ISSN : 2435-2292

Print ISSN : 0375-9253

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