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二酸化炭素を資源として捉え,化学品や燃料を合成して利用するカーボンリサイクルが注目されている。カーボンリサイクルにおいては,空気中や排ガス中からの二酸化炭素の高効率な分離回収,二酸化炭素から有用品への変換,二酸化炭素排出量を最小化するためのプロセスの設計・評価が重要となる。その中で,二酸化炭素排出量の評価手法の1つとして,ライフサイクルアセスメント(Life Cycle Assessment:LCA)がある。LCAは,原料調達,運搬,製造,流通,使用,そして廃棄までの間に対象とする製品が環境に与える影響を定量的に評価する手法である。LCAに基づき化学品製造プロセスを評価することで,二酸化炭素の使用量や二酸化炭素の排出量が明らかとなり,二酸化炭素排出が多い部分を特定でき,改善や対策を検討することができる。本稿では,二酸化炭素からのメタノール合成を対象に,LCAに基づく二酸化炭素排出量を考慮したメタノール製造プロセスの評価事例を紹介する。 メタノールは,燃料,化学品原料,水素キャリアなど幅広い用途が利用されていることから,二酸化炭素からの変換物質の選択肢の1つとして期待されている。二酸化炭素からメタノールを合成...
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