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大阪生まれ・大阪育ち,両親からも「あんたは口から生まれた。」と冗談で言われるくらいに自他共に認めるお喋りな自分,幼少期特有の全知全能,世界全てを知ったかのような口ぶりで生きていた自分,そんな自分が「自分の無知」を悟ったのは,いつ頃だっただろうか。今思い返すと,そんなタイミングが私と化学との出会いだっただろうか。自分の無知無能を悟った時,これは一種の挫折だ。一歩間違えるとそこから前に進めなくなってしまってもおかしくない。しかし,この分からない(自分にとっての未知)というのが,当時の私には妙に心地良く,「なんで花火はあんなにも色とりどりに光るのか。」「ペットボトルはどうやって作るのか。」など,身近に感じるあらゆる疑問に対して,その自らの未知を既知に変えるために,勉強にのめり込んでいったことを覚えている。 そんな自分が新たな壁にぶつかる。「それって何が新しいの?」そんな言葉や意識が飛び交う世界,自分にとっての未知を既知にするだけでは認められない“研究”の世界との出会いだ。化学工学との出会いもまさにこの頃である。まだ誰も知らないことをやる,誰も見たことのないものを作る,自分の研究と向き合う日々が始まった。私の研究は...
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