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2022 Vol.86 No.4 特集

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巻頭言 情報サービスセンターの活動と今後の展望

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特集

「生物機能を利用したモノづくり」に貢献するプロセス強化
バイオエコノミーの展望

 「バイオエコノミー」の概念は2009年に経済協力開発機構(OECD)によって提唱された1)。その定義は,空気中の二酸化炭素などの地球温暖化ガスの濃度上昇に伴う,地球温暖化の地球規模課題の解決と,石油や石炭などの化石資源の枯渇問題を解決するために,バイオマス(生物資源)やバイオテクノロジーを利活用して,経済成長の実現を目指す経済活動全般,もしくはその考え方を意味する。  この概念は,2015年9月に国連にて採択された持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)の推進にも大きく寄与することから,米国,EUそして中国など世界各国で「バイオエコノミー」の推進に向けた戦略策定がおこなわれている。日本では日本バイオ産業人会議が「進化を続けるバイオ産業の社会貢献ビジョン(日本における2030年のバイオエコノミービジョン)」を作成するなどの動きが見られる。このようにバイオエコノミーは,化石資源を基盤とする社会・経済から脱却し,経済を成長させながら持続可能な社会を実現させるには欠かせないこととして期待されている。  本稿では,米国や欧州にできつつある,バイオ生産技術の集積化拠点(バ...

近藤 昭彦
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近藤 昭彦

Prospects for Bioeconomy

Akihiko KONDO(正会員)

  • 1988年 京都大学大学院工学研究科化学工学専攻博士課程単位取得満期退学 工学博士

  • 神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科 研究科長

荻野 千秋
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荻野 千秋

Chiaki OGINO(正会員)

  • 1999年 神戸大学大学院自然科学研究科分子集合化学専攻博士課程後期課程中途退学 博士(工学)

  • 神戸大学大学院工学研究科応用化学専攻 教授

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Online ISSN : 2435-2292

Print ISSN : 0375-9253

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