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これまで経口によって期待する効能が生じるに足る投与量が確保できない薬剤に関しては,一般的に静脈注射による投与がおこなわれてきた。しかしながら,患者への負担が大きいことも問題となっている。そこで,この負担軽減を目的に効果的な投与経路に関する様々な研究がおこなわれている。その中の1つが,経皮浸透による投与である。この投与法は,皮膚に塗布するのみの簡便な手法であるが,角質あるいは表皮といった疎水性および親水性のバリアーに阻まれるため,効果的に薬剤を到達させることが難しいという欠点があった。この欠点を克服するために,筆者らは近年注目されているイオン液体化技術を用いた種々の薬剤の液化をおこない,更に経皮浸透剤化,機能評価および安全性評価を試みた。本稿では,その取り組みについて紹介する。 ...
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