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2022 Vol.86 No.12 特集

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特集 電場を印加した固体触媒上での低温アンモニア合成

特集 変動性再生可能エネルギー由来のアンモニア合成技術の開発

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特集

「新しいアンモニア」への挑戦
水素透過膜型電解セルを用いた電力による水と窒素からのアンモニア合成

 アンモニア(NH3)の人類の食料を支える肥料としての重要性,CO2フリーな燃料としての有用性などは,本特集の他の記事で書かれていると思われるので説明を省かせて頂く。  現在,NH3はHaber-Bosch法と呼ばれる触媒プロセスで,主に天然ガスなど化石資源から生産した水素(H2)と空気中の窒素(N2)から製造され,人類の消費するエネルギーの1〜2%がNH3合成に使われるとされる。Haber-Bosch法は高温高圧のエネルギー浪費プロセスと記す文献が散見されるが,これは大きな間違いである。最新のHaber-Bosch法による触媒プロセスでは,NH3生産に必要なエネルギーは28〜29 GJ/ton-NH3と言われる1, 2)。1 tonのNH3を生産するのに必要なH2の量を燃焼熱換算すると25 GJである。すなわち,NH3生産に使われるエネルギーのほとんどは,原料のH2そのもののエネルギーであり,Haber-Bosch法で無駄にしているエネルギーではない。高温高圧の高温は,発熱反応のNH3合成から最大の効率で熱を回収するための温度であり,発熱反応では自ら温度が上がっているので,外部エネルギーを消費していない。高温...

久保田 純
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久保田 純

Ammonia Synthesis From Water and Nitrogen by Electricity Using Hydrogen-Peameable Membrane Electrochemical Cells

Jun KUBOTA(正会員)

  • 1995年 東京工業大学大学院総合理工学研究科電子化学専攻博士後期課程修了 博士(理学)

  • 福岡大学工学部化学システム工学科 教授

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Online ISSN : 2435-2292

Print ISSN : 0375-9253

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