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2050年カーボンニュートラルが菅首相(当時)により宣言なされて間もなく,2020年12月に公表されたグリーン成長戦略において重点14分野の1つに「燃料アンモニア産業」が明記された。この時「燃料アンモニア」は,まだ馴染みのある用語ではなかったが,そこに至るまでに,SIPプロジェクト「エネルギーキャリア」1, 2)の成果とそれを引き継ぐ形で実施された種々の活動やプロジェクトがあった。SIPエネルギーキャリアは,CO2フリー水素バリューチェーン構築を目指して実施された。液体水素,MCH,アンモニアの3つのキャリアのうち,特にアンモニアについては直接燃焼の有用性に着目し,燃料アンモニアとして利用技術開発に力が注がれた(図1)3)。グリーン成長戦略における燃料アンモニアの利用技術では,微粉炭混焼発電の早期実証が謳われていてアンモニアガスタービンは明記されていないが,SIPエネルギーキャリアにおいて2014年に50 kW級マイクロガスタービンによる発電実証(混焼)に成功し4),翌年にアンモニア専焼と低NOx燃焼器のコンセプト5)が実証されたことは,微粉炭混焼の成功と共に,燃料アンモニアがその後大きく取り上げられる根拠と...
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