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近年,石油資源の枯渇問題や二酸化炭素排出削減などの社会的要請から,再生産可能なバイオマスを出発原料として生産されるバイオマスプラスチックの重要性が高まっている。 現在開発が進んでいるバイオマスプラスチックは,①石油合成プラスチックと全く同じ化学構造を有するプラスチック:バイオポリエチレンやバイオポリエチレンテレフタレートなど,②石油合成プラスチックと似た物性を有すると共に,生分解性などの他の機能も有するプラスチック:ポリ乳酸や微生物産生ポリエステルなど,③バイオマスからしか作ることができない新規な構造や物性を有するプラスチック:高分子多糖類誘導体や植物芳香族由来ポリマー,の3つに大きく分類される(図1)1, 2)。 ...
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