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21世紀を生きる我々研究者は,未来に向けて素材産業を循環型に変革することが求められている。循環型社会においては素材をどう循環システムに搭載していくかが鍵である。 本企画「バイオプラスチックの作る未来」を想像してみると現在のプラスチック素材をバイオプラスチックに置き換えることで,どのようにして循環型社会を構築していくのか。勿論,3R(Reuse, Reduce, Recycle)による物質循環は最重要であるが,当社では,生分解性バイオポリマー Green Planet®の開発により,再生可能原料の利用と生分解性という観点から,循環型社会の構築に貢献するポリマーを社会実装させる,という志を持ち,事業開発を進めている。 Green Planet(物質名称:PHBH)は自然に生息する多くの微生物が細胞内で合成,蓄積する脂肪族ポリエステルであるポリヒドロキシアルカノエート(PHA)の一種をプラスチック代替素材として応用した製品である。 本稿では,微生物によるPHBHの製造技術,特にポリマー材料物性(結晶性や伸び,靭性等)を司る共重合比率を微生物内でいかに制御するのかに関し紹介する。更に,生分解性について紹介し,製...
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