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多様性がなぜ重要かについて,多くのメディアで取り上げられ,様々な意見や議論が紹介されています。その多くは,多様性が大きい方が社会や組織が強くなる,SDGsの実現のような複雑で簡単には解決しない課題に取り組むためには多様性が不可欠といった説明がなされており,多様性の重要性について一般的にも広く認識されてきました。専門書1)によるとこのような多様性のある集団から生まれる力は「集団知」と呼ばれています。しかしながら,私を含む多くの人々にとって,なぜ多様性が大きいと社会や組織が強くなるのか,複雑な課題に取り組む時になぜ多様性が有用なのかについて,説明を求められたり,具体的に何ができるか問われたりしても明確に答えることは難しいのではないでしょうか。 インドにはその答えのヒントが沢山詰まっていると考えています。インドは,様々な民族が住む多民族国家で,使用されている言語は公用語だけでも20ほどあり,方言を加えると800以上と言われています。宗教はヒンズー教徒が最も多く,イスラム教徒,シク教徒,キリスト教徒,仏教徒などが暮らし,菜食主義者(ベジタリアン)が多い特徴があります。また,社会は貧富の差が激しく,一般にはTVなどで...
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