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大学入学から現在に至るまで,私は化学工学に育てられてきたと感じています。化学工学を介して,私はこれまでに多くの経験と学びを得てきました。僭越ながら,私の半生と化学工学,ひいては科学との関わりを紹介させていただきます。 私にとって初めての“科学”は,夏休みに見た花火でした。暗い夜空に映える多彩な花火は私に感動だけではなく,疑問も与えてくれました。なぜ花火は赤にも青にも輝くのだろうか。その疑問を理科教員であった父に投げかけたところ,実験室に連れられ炎色反応の実験を見せてくれました。正直,父の説明は理解していなかったと思います。しかし,父が“かがくはんのう”と呼ぶ,目の前のそれがとても魅力的に見えたことを覚えています。それ以来,顔を出すようになった実験教室で,液体窒素で凍らせたゴムボールを割ったり,友達と手を繋ぎ,手先に直撃した静電気に悶絶したりと様々な非日常を体験する中で益々科学に惹かれるようになりました。 高校に進学してからも科学に興味を持っていた私は理系に進み,何か自分でモノを作りたいという思いを持っていたため,工学部を志望するようになりました。学科の選択に関しては,化学と物理が得意科目であったため,その...
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