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ファインバブルと呼ばれる大きさが100μm以下の微細な気泡は超音波診断など医療分野を中心に利用されてきたが,日本が主体となった国際標準化の推進により工学的利用が広まっている。気泡の大きさが1μm未満のウルトラファインバブルについてはナノ粒子の合成,音響キャビテーションやバブルダイナミクスの解析が報告されている。 ウルトラファインバブルは条件によっては数ヶ月に亘り水中に安定分散することが実験的に確認されている。ウルトラファインバブルの平均気泡径(mode径)は数10〜200 nm程度であり,気泡の拡散に関するEpstein-Plesset理論に基づくと溶解消滅するまでの時間は僅か数10μs程度となるため,流体力学分野ではこのような長寿命への疑問も示され,理論的な検討が求められている。しかし,ウルトラファインバブルが生成後に溶解消滅せずに安定に存在するメカニズムについては統一的見解が得られていない。 安井は,キャビテーション閾値を超えてバルク液中に生成するキャビテーション気泡核(バルクナノバブル⇒ウルトラファインバブル)について総説し1),ウルトラファインバブルの表面の一部に疎水性物質が付着して疎水性物質表面...
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