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2022年10月5〜9日にかけて米国サンディエゴ市で13th World Filtration Congress(WFC13)が開催された。また,2023年2月14〜16日の間,ドイツ ケルン市でFILTECH2023が開催された。どちらも固液分離・固気分離に関する研究者にとって,各国の研究者と意見を交わすことのできる最大規模の研究発表の場である。ここでは,直近の2つの世界会議において発表された標記の研究について紹介する。 沈降,ろ過,遠心分離などの固液分離装置は,古くから研究開発がおこなわれてきており,装置の形式がほぼ確立しているものの,運転状態のモニターや装置の制御方法については,メーカー毎に様々な工夫が今も重ねられている。上記2つの国際会議ではカールスルーエ工科大学のNirschlらのグループが,連続固液分離装置のデジタルツインの作製と,これを利用した自律型連続固液分離システムの構築を目指した研究報告1, 2)をしている。彼らの提案を連続式遠心分離機であるスクリューデカンタを例に紹介する。 スクリューデカンタ型遠心分離機(図1)では,円筒と円錐台を繋いだ形状の回転ドラムの内部に同心の回転スクリューが...
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