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ものの利用が固体状態でなされる限り,ものづくりのプロセスにおいて,形を付与するための成形加工は避けて通れない。逆に言えば成形加工できないものは利用できないに等しいと極言することもできる。加工に際し,近年では金型フリー,切削フリーの一体造形が可能なアディティブマニュファクチャリングの一環として3Dプリンティングが注目を集めるようになった。この手法は世界に先駆けて小玉によって試みられたが1),今日のような注目を集めるようになったのは,オバマ米国前大統領が2013年の一般教書演説で言及して以来となる2)。爾来7年,素材としては高分子から,金属,セラミックス,複合材料におよび,様々な手法が提案され,産業規模として2016年に2700億円であったものが,2022年には2兆5300億円へと拡大すると予想されている3)。3Dプリンタは試作・多品種少量生産に適しており,様々な高分子の利用が多数報告されるとともに4),造形・物性上問題のある素材も混じるようになっていることから,樹脂として汎用されるポリ乳酸ではJIS規格の策定が始まっている。 今夏に開催が予定されている東京オリンピックに向けて,スポーツ関連用具の開発に拍車がか...
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