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パリ協定で掲げられた1.5℃シナリオの実現に向けて,2050年までのカーボンニュートラル,それ以降のネガティブエミッションが必要とされる1)。カーボンニュートラルを達成するには,電力の脱炭素化,省エネルギー化,燃料転換,大規模排出源からのCCUSだけでなく,大気中のCO2を直接回収・固定するネガティブエミッション技術(NETs)の社会実装が必須である。 NETsには,植林,ブルーカーボン,バイオ炭,風化促進,Direct Air Capture with Carbon Storage(DACCS)などが挙げられる。DACCSは回収CO2当たりのコストが最も高い部類のNETsであるが,その削減ポテンシャルは大きい2)。技術革新,効率化,規模の経済によりコストが低下すれば,他のNETsと比較して高い競争力を持つ可能性があるとされている。また,DACCSには,設置場所を選ばない,食糧生産と競合しない,CO2削減量が明確であるといった長所がある。 欧米の企業を中心にDirect Air Capture(DAC)技術の実証が進められており,商用プラントも稼働している。各企業が利用するCO2分離技術は化学吸収法もしく...
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