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2024 Vol.88 No.3 特集

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特集 イオン液体を用いた
アルミニウム地金の新製造技術開発

連載 化学工学研究者のための特許入門第8回

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特集

イオン液体と化学工学
イオン液体の酵素安定化剤,反応溶媒への応用
~イオン液体による酵素の安定化~

 イオン液体は,不揮発性,高極性,導電性,流動性,低融点等の特異的な物性を有する液体の有機塩である。中でも,室温で液体のものは室温イオン液体と呼ばれ,近年ではこれをイオン液体と定義する場合も多い。その用途は,電気化学や材料科学,反応溶媒,バイオマテリアルなど幅広い分野で注目され,応用検討がおこなわれている。一方で,酵素反応は,化学品,食品,医薬品製造に幅広く利用されており,その応用先は,近年,バイオマス変換などエネルギー分野にも広がり,その重要性は年々高まっている。酵素反応に用いる酵素は,一般的には酵素が含まれる微生物や酵母を使用するが,反応率が低く,それらから抽出精製した酵素が使用されている。しかしながら,精製酵素は保存安定性が低いものが多く,安定化剤が使用されている。主に安定化剤としては,グルコース,グリセリン,アルギニン,アルブミンなどが用いられているが,保存期間や保存温度に課題があった。そのため,長期間,常温下でタンパク質,酵素の活性を保持できる安定化剤や,反応効率の高い酵素反応プロセスの開発が求められており,種々検討がおこなわれ,近年,イオン液体のタンパク質保存溶媒1, 2),酵素反応溶媒3)への応用...

金子 恒太郎

金子 恒太郎

Application of Ionic Liquids as Enzyme Stabilizers and Reaction Solvents~Stabilization of Enzymes Using Ionic Liquids~

Kotaro KANEKO

  • 2022年 東京理科大学大学院理工学研究科先端化学専攻博士後期課程修了 博士(工学)

  • ミヨシ油脂(株)油化本部第二技術部技術開発課 係長

河合 功治

河合 功治

Koji KAWAI

  • 2012年 北海道大学大学院工学研究科材料科学専攻博士後期課程修了 博士(工学)

  • ミヨシ油脂(株)油化本部 技術統括兼第二技術部長

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Online ISSN : 2435-2292

Print ISSN : 0375-9253

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