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2023 Vol.87 No.8

巻頭言

特集

食のイノベーションに資する化学工学

 近年における情報伝達(通信)技術の急激な進歩に伴い,すでにグローバル化が進んだ食品産業にもデジタル技術を活用した変革(DX)の波が押し寄せている。また,コロナ禍や国際紛争による食糧安全保障に関する問題は,個人の食生活および食品産業に大きな影響を及ぼしつつある。2010年代半ば,食のイノベーションに関する新たな世界的潮流である「フードテック」が欧米で勃興し,日本でも2010年代終わり頃から関心が急速に高まっている。狭義のフードテックは食とデジタル技術の融合であるが,現在では食と先端テクノロジーの融合という意味で使われることが多くなっている。フードテックが対象とする範囲は,食糧の生産から食品の消費まで幅広い。なかでも,次世代食材の生産,次世代食品の加工,および食品ロスの削減等の分野は化学工学との関連性が高いと言える。食のイノベーションはまた,地球規模での持続的な食の達成に関わる「SDGs」においても重要視されている。人間社会と自然界が調和した持続的な発展には,水,エネルギー,および余剰農産物などを有効的に利活用した食品技術の研究開発が不可欠である。食品産業の未来に向けた課題に取り組むうえで有効な手段の1つとして,プロセス・システムの視点を重視した化学工学のアプローチが考えられる。
 本特集では,未来社会を指向した「食のイノベーション」をキーワードとして,食の未来につながる革新的なプロセス技術(素材,加工,検査,評価など)を中心に紹介する。

(編集担当:小林 功)

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Online ISSN : 2435-2292

Print ISSN : 0375-9253

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