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近年,実験室レベルで無機化学,有機化学,高分子化学や生化学などの分野において超音波エネルギーを利用して化学反応の促進,新化合物の合成,分散,乳化及び抽出などの化学的な作用効果が証明され,超音波利用による化学,製薬,食品工業技術の高度化と革新が期待されている。 しかし,多数の研究者は小型の超音波洗浄器,超音波ホモジナイザーを利用して実験室レベルの成果まで留まっているのが現状である。ソノケミストリー研究に使用される実験装置は,水槽の底面に超音波振動子を設け,反応容器を水槽の中に設置する間接照射方法(図1)と,振動子の先端に取り付けた超音波ホーンを用いて外部から試料溶液に直接超音波を導入する方法(図2)とが用いられる。これらの実験装置は,槽内液面高さの依存性,ホーン先端面のみ超音波を放射するため音場の不均一性等の原因で化学プロセスに応用する際に,スケールアップには困難である。 ...
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