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2016年6月に経済産業省が策定した「次世代火力発電に係わる技術ロードマップ1)」には,石炭ガス化複合発電(IGCC)技術,IGCCに燃料電池を組込んだ究極の高効率発電技術の石炭ガス化燃料電池複合発電(IGFC),CO2分離回収などの技術確立が掲げられている。 2018年7月に政府が策定した「第5次エネルギー基本計画2)」において,石炭火力は安定供給性や経済性に優れた重要なベースロード電源と位置づけられたが,温室効果ガス排出量が多いため,高効率化・次世代化推進の必要があり,中でも発電効率を大きく向上するIGCCとCO2回収貯留(CCS)は,温室効果ガス排出量を抜本的に下げる技術と期待されている。 2009年に中国電力(株)と電源開発(株)が設立した大崎クールジェン(株)(OCG)がおこなう大崎クールジェンプロジェクトは,革新的低炭素石炭火力発電の実現を目指し,2012年度から経済産業省補助事業,2016年度からは国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)助成事業としておこなわれている。 本プロジェクトは,図1に示す3段階からなり,第1段階はIGFCの基幹技術となる酸素吹IGCC実証試...
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