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北海道大学博士課程2年の永石新太郎と申します。初めに「学生の声」の執筆機会を頂きましたことに対して化学工学会会員の皆様ならびに編集委員会の皆様に感謝申し上げます。ここでは,私と化学工学の関わりについて,化学工学を初めて知った時から現在に至るまで,私自身のことを含めて記そうと思います。 私は2016年に室蘭工業大学を学部で卒業後,北海道大学大学院に進学しました。学部では応用化学を専攻しました。高校のころは,化学は暗記中心の科目のイメージがあり数学や物理の方が好きでした。ところが,大学で化学を学ぶと,その認識は一新され,化学という学問の対象の幅広さや物理学,生物学などの他学問との関連の深さを知り,化学に魅了されていきました。そんな中,大学2年の講義で化学工学を初めて知りました。当初,化学工学は化学工場の生産効率の最大化を目的とした学問であることを教わったので,その対象は化学プラントであるという認識でした。しかし,化学工学を学んでいくうちに,化学工学が新材料,ナノテクノロジー,特殊反応場などの新分野に適用されていることを知りました。その基礎として,熱や物質の移動を伴う複雑な反応系の温度分布や濃度分布をモデル化と収...
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