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脱炭素に向けた取り組みが加速し,資源循環の重要性も高まる中,国内において,農林水産省が,飽和蒸気もしくはその近傍の亜臨界水領域で,食品等のリサイクルの新たな展開を目指した技術の導入について検討を進めている。そこで関連する文献について調査をおこなった。 Aragon-Bricenoらは,嫌気性排水処理でサンプリングした消化汚泥を試料中の固体濃度をパラメータとして500 mLのバッチ反応器で250℃,40 barで30分間の水熱炭化をおこなった。その結果,水熱炭化物は,試料中の固体濃度が高くなることで収率が高くなり,高位発熱量も僅かではあるが上昇することから,試料の固体濃度が30 wt%の際には,消化汚泥が保有する熱量の76.7%が水熱炭化物で回収できることを示した。また未処理の消化汚泥から回収した液分では液中のCOD(化学的酸素要求量)が2,100 mg/L,投入COD1 g当たりのメタン生成量が131 mLであったのに対して,水熱炭化後に固液分離で回収したプロセス水では液中CODが試料の固体濃度の増加とともに9,500 mg/Lから72,300 mg/Lの範囲で増加し,37℃,21日間のバッチ試験によって投...
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