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近年の粉体製造プロセスの多様化により,様々な粉体材料のハンドリングが要求されるケースが増加している。例えば,医薬品の製剤過程や高機能なセラミック材料では複数の物性の異なる粉体材料を適切に混合する技術が要求される。一方で,最近の環境問題,特に資源リサイクルの観点からは,混在した粉体状の廃棄物から特定の物質を抽出・分離する技術開発が求められている。本稿では,粉体操作手法の一つである流動層に着目した分離操作について,最近の研究報告を紹介する。 流動層は粉体ハンドリングプロセスの一つであり,粉体層下部から供給された上向きのガス流れの中に粒子を浮遊懸濁させるガス流動化状態を利用している。流動化状態では粒子自重とガス流れから粒子が受ける流体抗力がつり合い個々の粒子が浮遊状態となるため,気固間の接触性が他の接触方式よりも高くなることが知られている。更に通気するガス量が増加すると気泡を伴う気泡流動化状態に状態が遷移する。発生した気泡は粒子を巻き込みながら粉体層を上昇するために粒子混合性が良好となり,先に挙げた気固間接触性の高さに加えて高い熱・物質移動速度を可能とするため様々な粉体操作プロセスに導入されている。ここで,異なる...
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