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私の出身地は中国の北京市であり,学部の時に日本人学生に出身を聞かれた場合,「北京」と返事すると「大都市から来ているね」とよく言われていた。しかし,東京都の約8倍の面積を持つ北京市はあんまりにも広く,比較的に郊外寄りに住む自分の場合だと日本に来るまでには地下鉄でさえほとんど乗る機会がなかった。また,よく「自分は日本の先端技術に憧れを持って日本に留学しに来た」と周りの友人には言っていたが,今振り返ると,当時の自分(17歳)は技術とは具体的に何を指すのか,どんな技術を先端だと言えるのか分かっていなかったのだろうと思う。その時の自分は単純に日本の新幹線の独特な車体,電車の車窓から映る近未来感に溢れる街,東京港区の実物大ガンダムひいては一般飲食店の食券機がとてもかっこいいと思っていた。 大学2年次に進級する前の早春,私はコース選択で化学工学か生物かの二者択一を迫られた。その時,私はシラバスで化学工学コースの必修科目を調べ,「微分・積分」,「粒子」,「移動現象」や「有機化学」の漢字を見て難しそうと感じたにもかかわらず化学工学を選んだ。その背景には理由がある。それは,伝統工芸の都市と言われる金沢において,私は海外観光客向...
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