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巻頭言
特集
現在，材料科学データベースの整備の進展やAI 技術の発展，計算機の高性能化に伴い，統計分析やAI を活用した新しい材料開発手法であるマテリアルズ・インフォマティクスの活用が様々な企業で進み始めている。マテリアルズ・インフォマティクスの活用により材料開発の効率化が進み，かつ新しい材料の発見にも繋がっている。
前号では，最近のマテリアルズ・インフォマティクスの動向を特集した。一方，理想的な新材料の発見がなされたとしても，その材料特性が製造方法（プロセス）によって変化することから，「どのように作るか」，「そもそも工業化が可能かどうか」という観点で課題が残る。分野によっては，その材料の目的が異なるため，商業運転までに検討すべき項目が大きく異なる。近年，その課題を解決する手法として，プロセス・インフォマティクスに注目が集まっている。プロセス・インフォマティクスは，狭義では目的材料の合成プロセスに対するインフォマティクスの適用であるが，広義の意味では，従来からの実験科学，理論科学，計算科学と，近年の進展が著しいデータ科学を，統合的・融合的に活用することにより，目的材料の商業化に至るまでのプロセスを効率的かつ統合的に探索する方法と考えることができる。本稿では，日本国内におけるプロセス・インフォマティクスを活用した取り組み事例を紹介したい。
（編集担当：末宗咲子・柏井利之・山田剛史）
Materials Innovation Platform for Using Process Informatics in Development of Materials
Optimization of Reaction Conditions in Micro- Flow Synthesis Guided by Bayesian Optimization
Polymer Smart Laboratory Design for Process Informatics
Process Informatics for Powder-Film-Formation Processes
Computational Materials Design Utilizing Market Processes
Evolving Trends of Information Technology in the Drug Development Process
Cosmetics Design by Using AI-Driven Formulator
Informatics Technology in Polymer Processing Process
Informatics Utilization in Semiconductor Manufacturing
連載
Introduction to Patents for Chemical Engineering Researchers
研究室紹介
大阪公立大学 工学研究科 物質化学生命系専攻
化学工学分野 材料プロセス工学研究グループ
学生会員の声
Online ISSN : 2435-2292
Print ISSN : 0375-9253
2023 Vol.87 No.7
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