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ガスクロマトグラフィーは,気化しやすい化合物の同定・定量に用いられる分析手法である。ガスクロマトグラフィーをおこなう装置をガスクロマトグラフ(図1),ガスクロマトグラフからの電気信号を描写したものをクロマトグラム(図2)という。試料注入口からシリンジで試料気化室に打ち込まれた試料は,キャリヤーガスによって気体のままカラムに移動する。試料は,カラム内の固定相によって吸着あるいは分配作用を受けて各成分に分離する。その後,検出器で電気信号に変換されてクロマトグラムを描写する。ガスクロマトグラフィーで使用されるカラムは,ガラス,銅やステンレス鋼でできた内径2〜4 mm,長さ0.5〜10 mの管内に,珪藻土や多孔質シリカなどの担体に液相(固定相)を含浸や塗布させた分配剤や吸着剤(活性炭やシリカゲルなど)を充填したパックドカラムと石英ガラスやステンレス鋼でできた中空細管の内壁に,液相を塗布または化学結合させたキャピラリーカラムがある。キャピラリーカラムは,カラム内が中空で圧力損失が少なく,カラムを長くして高理論段数を得られるため,あらゆる分野で多種多様な用途で使われている。しかし,常温で気体の無機ガス分析に適したキャピラ...
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