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2020 Vol.84 No.8 特集

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特集 沸騰開始に及ぼす表面濡れ性と溶存空気の影響
-沸点以下で沸騰は起きる!?-

連載 イノベーションの基礎と工学・材料分野の事例
第8回「電池駆動によるコードレス都市ガス警報器」

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特集

意外なところで役立つ過飽和,過冷却,過熱状態の理解と応用
水蒸気爆発のメカニズムと安全評価及び応用

 例えば,高温の溶融金属などが水中に落下するとき,急激な熱伝達により高圧の水蒸気が発生し,その膨張により周囲の構造物の破損等の被害をもたらすことがある。このような現象が水蒸気爆発と呼ばれる。古くはアルミニウム溶融物の爆発に関するLong(1957)1)の研究があり,1980年代以降は原子炉の重大事故の際,溶融した燃料(酸化ウランや酸化ジルコニウムの混合物)が冷却水と接触する場合の水蒸気爆発について多くの研究がおこなわれた2, 3)。産業界はいろいろな物質による水蒸気爆発事故を経験している。脱硫・脱酸素剤製造工場における溶融マンガンの水蒸気爆発(茨城,1985年),鉄鋳造工場で溶融鉄(兵庫,1988年)4),廃棄物処理施設で溶融アルミニウム(山形,1990年)5),焼却灰溶融物(静岡,2004年)6)など,多くの事例が見られる。水以外でも低沸点の液体が高温の液体と接触すれば同様の現象が起こり得るわけで,一般的に「蒸気爆発」と呼ばれる。 ...

森山 清史
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森山 清史

Vapor Explosion: Mechanism, Safety Assessment and Application

Kiyofumi MORIYAMA

  • 1994年 東京工業大学大学院理工学研究科博士課程修了 博士(工学)

  • マサキテック(同)代表

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Online ISSN : 2435-2292

Print ISSN : 0375-9253

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