KV Slide 1 KV Slide 1
KV Slide 2 KV Slide 2
KV Slide 3 KV Slide 3
2019年度以前の記事は
電子図書館をご覧ください

※ 検索ワードを区切るスペースは半角でお願いします。

2021 Vol.85 No.2 特集

前の記事へ

巻頭言 医療と工学

特集 マイクロ流路デバイスを使用した 稀少細胞取得技術と医療分野への適用

次の記事へ

特集

ブルーカーボン
血中循環腫瘍細胞のシングルセル分離技術

 血中循環腫瘍細胞(CTC:Circulating tumor cell)はがん組織から血管内に侵入し,血流に乗り全身を循環するようになった腫瘍細胞である(図1)。がんの血行性転移に関与することが知られており,採血のみで低侵襲的かつ定期的に採取できる腫瘍細胞であることから,液体生検(リキッドバイオプシー)の主要なターゲットとして知られている。液体生検とは,血液や尿などの体液を利用してがんの性質を評価する技術で,CTCや血中循環腫瘍DNA(ctDNA:circulating tumor DNA),Exosomeなどが測定対象として挙げられている。特にCTCは,転移・再発症例で生検が不可能な場合の組織代替サンプルとしての利用や,定期的な採取・解析による治療効果のモニタリングへの利用が可能であると考えられており,個別化医療の発展への寄与が期待されている1, 2)。さらにCTCは,近年の研究により原発巣(最初に発生したがん)とも転移巣(別の臓器に転移したがん)とも異なる性質を持つことがわかってきており,転移メカニズムの理解や,新たな治療標的の探索など,創薬分野での応用も検討されている。一方で,CTCは血液1 mL中に含...

吉野 知子
Image

吉野 知子

Development of Single-Cell Isolation System for Circulating Tumor Cells

Tomoko YOSHINO

  • 2005年 東京農工大学大学院工学教育部生命工学専攻博士課程修了 博士(工学)

  • 東京農工大学大学院工学研究院生命機能科学部門 教授

根岸 諒

根岸 諒

Ryo NEGISHI

  • 2017年 東京農工大学大学院工学府生命工学専攻博士後期課程修了 博士(工学)

  • 東京農工大学大学院工学府 特任助教

前の記事へ

巻頭言 医療と工学

特集 マイクロ流路デバイスを使用した 稀少細胞取得技術と医療分野への適用

次の記事へ

Online ISSN : 2435-2292

Print ISSN : 0375-9253

image

PDFを閲覧するにはAdobe Readerが必要です。

お気に入りから削除しますか?

はい