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触媒反応プロセスの構築では,目的反応の候補となる触媒材料をミリ~センチメートル規模の小型リアクターでその特性を評価することから始まり,最終的にはコマーシャルプラントによる製品生産を目指す。表1に,触媒開発から製品生産に至るまでの開発ステージとその際の反応器サイズや触媒量を大まかにまとめたが,スケールアップでは当初の小型リアクターによる評価で排除できた物理的要素(物質拡散や伝熱,機械的強度など)が,サイズアップに伴って重要な検討項目となることはよくある。すなわち,触媒活性と選択性の化学的要素だけではなく,触媒形状の最適化による物質・熱移動の促進や,大量充填を想定した触媒材料の強度向上,そして触媒特性や反応場特性を考慮したリアクター様式の選択(固定層,移動層,流動層)など,触媒本来の機能性を設計目標に合わせて引き出す検討が必要となる。 ...
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