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2021 Vol.85 No.5

巻頭言

特集

反応器スケールアップの最前線

 反応は,化学的変化により物質を変換する操作であり,化学製品を作り出す中心的な役割を担っている。これを実現する装置が反応器である。反応器は反応特性に合わせた固有の構造をとるため過去の経験をそのまま適用することが難しい。そのため,ラボスケールの反応を工業的に実現する反応器を確立するためには,ラボスケールからいくつか段階を経て,モデリングと組み合わせながら,工業規模まで大型化(スケールアップ)することが一般的である。その際,化学反応や速度論などの反応工学だけでなく,熱移動・物質移動がポイントとなる。また古典的な手法をベースにしつつ,最新の技術などを取り入れ,工夫が重ねられている。
 本特集では,最新スケールアップ手法や具体的例を紹介する。まず総説として熱移動などの視点を絡めた固体触媒の開発やスケールアップについて概説する。反応工学の最新動向として,触媒の開発や劣化速度モデリングについて紹介する。また,最新のスケールアップ手法として,CFD(computational fluid dynamics)の活用法やデータ取得のためにマイクロリアクターを活用した例について紹介する。最後に,固定層,流動層,撹拌槽など代表的な反応器および新たな反応場であるマイクロ波反応器のスケールアップの例を解説する。

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Online ISSN : 2435-2292

Print ISSN : 0375-9253

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