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最近,地球温暖化をはじめとする環境問題への心配から,化石燃料に代わる再生可能でクリーンな新エネルギーの開発が急務である。そのような状況下で,枯渇性資源でなく,再生可能な循環型資源であるバイオマスの利用が注目を集めている。これまでは木質系バイオマス及び食品廃棄物や農業廃棄物などの廃棄物系バイオマスに焦点が当てられていたが,国土を海に囲まれている日本にとって海洋バイオマス(ブルーカーボン)の利用は将来のエネルギー資源の確保と環境問題の克服のために不可欠の課題である。ブルーカーボンの一つである大型の海産藻類,いわゆる海藻の一部は食用として利用されているものの,大部分は利用されていないのが現状である。このような未利用の大型藻類を活用することは,ブルーカーボンを含むバイオマス資源の有効利用及び環境保全の両面から重要である。本稿では,ブルーカーボンの有効利用技術の一つとして,亜臨界水を用いた水熱処理による大型藻類の液化・バイオオイル生成の概要を紹介する。 ...
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