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ブルーカーボンとは,海域に貯留されている炭素のことであり,ブルーカーボンとして炭素を取り込む海洋生態系が,大気中の二酸化炭素の吸収源として注目されている。海藻は,ブルーカーボンとして炭素を取り込んでいる代表的なバイオマスであり,海藻による二酸化炭素の吸収に関わる定量化やメカニズム解明が進められている1)。 一方で,海藻の中には,海岸に打ち上げられる漂着海藻,食用海藻の生育を妨げるために駆除される雑海藻,食用海藻の加工時に取り除かれる部位である加工残渣のように廃棄物となっているものもある。廃棄物となった未利用海藻は適正に処理される必要があるものの,水分を多く含むために焼却処理は適さないと考えられる。また,焼却処理では,海藻が長期間かけてブルーカーボンとして取り込んだ炭素を,短時間で二酸化炭素として大気中に放出してしまうことにもなる。そのため,最終的には二酸化炭素として大気中に放出されてしまうとしても,廃棄物となった未利用海藻を何らかの形で利活用することが求められる。特に,未利用海藻をバイオマス資源として化石燃料の代替になるような利活用ができれば,化石燃料由来の二酸化炭素の排出を抑制することにも繋がると期待され...
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