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鳥取県はカニの水揚げが盛んで(7,682トン,2017年度農林水産省),松葉ガニが全国的に有名である。毎年,11月上旬の漁解禁とともに県名を「蟹取県」に命名し,「蟹取県ウェルカニキャンペーン」を実施し,観光誘客に取り組んでいる。鳥取産の松葉ガニのうち,目利き人による大きさ・品質・型など5つの厳しい基準を満たした最上級の松葉ガニは「五輝星(いつきぼし)」と呼ばれ,高値で取引される。その出現率は例年,0.02%程度であり,極めて希少性が高い。2019年の初競りでは1.24キログラムの五輝星が一枚500万円で競り落とされて,世界記録を更新したことで大きな話題となった。 鳥取県西部に位置する境港は山陰でも国内有数のカニの水揚げ基地であり,茹でる前から赤いためその名がついたベニズワイガニの漁獲は日本一である。ベニズワイガニは殻が柔らかいため,脚の身がローラーで容易に剥かれ,そのむき身が加工食品として利用される。ベニズワイガニの漁期は9月から翌年の6月末まで10ヶ月あり,その約9割が加工用として消費される。そのため,水産加工場では,ほぼ年間を通じて大量のカニ殻が食品残渣として発生する。加工場から発生するカニ殻は,旅館や...
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