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2022 Vol.86 No.4 巻頭言

特集 バイオエコノミーの展望

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巻頭言

情報サービスセンターの活動と今後の展望

 本会の学会誌である「化学工学」誌は,約3年の検討期間を経て2020年より主力媒体を冊子体から電子版に移行しました。当面は冊子体も発行しますが,状況を見極めながら電子版主体に移行する予定です。また会告は,ウェブサイトのみで公開しており,トップページのバナーから簡単に到達できます。このように学会における情報サービスの在り方も変革期を迎えています。情報サービスセンターを代表して,この学会誌の編集などを取り扱う情報サービスセンターの現在の活動内容と今後の展望をついて少し述べさせていただきます。

 情報サービスセンターは,「化学工学」誌の電子化の移行に尽力いただいた「Webサービス委員会」は役割を終え,現在「化工誌編集委員会」,「論文誌編集委員会」,「広告委員会」および「ホームページ委員会」からなっています。

 「化工誌編集委員会」が担当する「化学工学」誌は化学工学が関連するエネルギー・環境・資源・材料・バイオなどのトピックに対して,注目されている新しい技術や研究開発に関する最新情報の提供,学問基盤としての化学工学に関する最新動向や連載講座,更には学会だより,研究室紹介,学生会員の声など多岐に亘る情報を提供しています。多様なバックグラウンドを持つ会員の皆様に少しでも役立てるように,質の高いそして会員の要望に沿った情報を発信し,有意義で活用しやすい会誌作りに一層努めたいと思います。

 また本会では,「化学工学論文集(和文誌)」と「Journal of Chemical Engineering of JapanJCEJ」の学術論文2誌が和文誌は隔月に,JCEJは毎月発行され,化学工学分野の研究や技術の発展に貢献しています。「論文誌編集委員会」では投稿された論文の審査を,的確かつ迅速におこなうべく尽力しています。現在では両誌とも平均すれば審査期間は2か月未満で,論文受理から掲載までの期間もかなり短縮されています。和文誌はアンケートなどでは一定の評価を受けていましたが,その投稿状況は逓減傾向にありました。2021年の投稿数は回復しましたが,その傾向を分析し継続的に投稿数を維持できる方策を検討していく予定です。JCEJはその投稿数が数年前は300を超え,編集委員会ではその処理に追われる日々でしたが,COVID-19の襲来と時を同じくして投稿数が2020,2021年と減少していきました。この原因として,コロナ禍のため国際会議での積極的なプロモーションができなかったこと,およびインパクトファクター(IF)の問題があるのではないかと推察しています。現在のJCEJのIFは0.732であり,例年よりは少し高くなっていますが,東アジア地域の同分野の論文誌と比較すると低い状態で,JCEJのステータス向上は喫緊の課題です。そのような状況の中で理事会からの要請で,現在はJ-STAGEで公開されているJCEJの論文を海外出版社へ移行するためのワーキンググループが当センターに設置されました。本稿が公開される頃には一定の結論が出ているものと思います。会員の皆様のこれまで以上の論文誌への積極的な投稿をお待ちしております。

 ウェブサイトは,現代社会において不可欠な情報発信手段であり,本会においても研究発表会,講習会などの活動内容についてウェブサイトを通じて会員並びに広く社会に対して発信しています。また,本会が保有する情報を会員に提供しています。例えば個人会員限定ページからアクセスできる電子図書館は,これまで刊行した「化学工学」誌は1975年以降については電子図書館内検索で,それ以前はJ-STAGE経由で,論文誌はJ-STAGEを通じて閲覧でき,更に化学工学便覧をはじめとする出版物を利用できます。皆様に大いにご活用いただければと思います。「ホームページ委員会」は,本会のウェブサイト全体の企画,監修,維持を担っていますが,英語版ウェブサイトの充実など求められる課題も多く,他部署との緊密な連携を図ってより使いやすいウェブサイトを目指して活動いたします。最後に「広告委員会」では会誌やウェブサイト広告について取り扱い,最近では学生のための企業情報としてリクルートバナー広告を始めました。

 以上,情報サービスセンターの活動について述べてきましたが,今後とも化学工学誌,和文誌,JCEJおよびウェブサイトを通して,会員の皆様への情報サービスの向上に一層努めます。また情報サービスセンターとしての組織も不断に見直し,より効率的な体制を構築していく必要があることも自覚しています。最後になりますが会員の皆様の引き続きのご支援をお願いいたします。

松本 道明
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松本 道明

Activities and Future Prospects of the Information Service Center

Michiaki MATSUMOTO(正会員)

  • 1982年3月 九州大学大学院工学研究科合成化学専攻修士課程修了 1982年4月 九州大学工学部 助手 1989年6月 大分大学工学部 講師 1991年4月 大分大学工学部 助教授 1994年4月 同志社大学工学部 助教授 2001年4月 同志社大学工学部(現 理工学部)教授 現在に至る

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Online ISSN : 2435-2292

Print ISSN : 0375-9253

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