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固体微粒子の集合体である粉体は,先進材料分野においても幅広く活用されている。材料の多くは,その特性が組成だけでなく微細構造によっても大きく影響を受けるため,出発原料として粉体を用いる場合には,材料の製造プロセス,すなわち原料粉体から材料が製造されるまでの粉体の構造形成過程が,目的とする材料の微細構造の制御に不可欠である。図1は,粒子,粉体の構造と材料特性との関係について,具体的に示したものである。まず粒子の構造制御は,直接的に材料特性に影響する。その中で最も典型的なものは,粒子の微細化である。粒子のサイズをナノレベルにまで微細化すると,粒子物性はバルクな材料に対して質的に変化する。従って,その特異な性質を上手く活用することによって,新材料の創製に期待できる。また,粒子の複合構造を多様に制御することによって,医薬品の薬物送達システム(DDS)に利用するデバイスなど,各種の機能性粒子への応用が可能になる。 ...
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