※ 検索ワードを区切るスペースは半角でお願いします。
反応蒸留は,読んで字の如く「反応」と「蒸留」を1つの装置でおこなう複合単位操作である。反応生成物を反応場から分離することによる反応率向上や,反応熱のダイレクトな有効利用などの利点を有している。タイトルにあるように,著者は反応蒸留の専門家ではない。「プロセスシステム工学」という観点から,反応蒸留について考えてみたい。よって,反応蒸留に関する基本的な内容を把握されたい方は,化学工学便覧等を参照されたい。ちなみに,便覧改訂七版では,反応蒸留に関して事例を含めかなり詳しく説明されている。 反応蒸留は,一般に図1のような装置で実施される。この装置をシステムとして見た時,原料供給段の設定,不均一触媒を用いる際の触媒充填段の設定,また均一触媒を用いる際の触媒供給段の設定やその回収法など,様々な最適化要素がある。反応熱の有効利用も構造に大きく影響するが,これに関しては,本特集の別記事を参照されたい。 ...
お気に入りから削除しますか?