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分離精製技術としてのクロマトグラフィー法は,現在では普遍的手法であり,特に液体クロマトグラフィー(LC)法は歴史が長く,幅広い物性の化合物に適用可能であり,現在に至るまで著しい進化を遂げてきたが,その中心は逆相クロマトグラフィー分離モードであった。 Kirklandによる近代HPLC(High Performance Liquid Chromatography)の発表(1969年)に始まり,1990年代には有機無機ハイブリッド基材,モノリス基材が,2000年代にはsub-2μm基材が開発され,これが搭載可能な高耐圧仕様のUHPLC(Ultra HPLC)装置も同時に開発された。更に2μm超の表面多孔質基材(通称コアシェル基材)が登場するなどが,その進化の例である。このように進化してきたLC法は,広範な分離対象をそのままに高分解能,高速分析といったパフォーマンスを進化させてきた分離分析技術と言える1)。 一方,LC法が急速に進化した1970年から1990年にかけては,医薬品分野を中心としてキラルテクノロジーに対しても高い関心が寄せられていた時代でもあった。簡便で幅広い分析対象を持ち,高い分析精度を発揮するL...
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