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「幸せ」とはなんだろうか。生きていれば誰もが一度は考えたことがあるだろう。私は化学工学の中にこの命題を解くヒントがあると思う。 私が化学工学の道に進んだのは大学2年生のコース選択の時だった。ちょうど大学デビューを目指して頑張っていた人も本来の身の丈に合ったポジションに落ち着く頃である。以来大学院2年生の今まで約4年間連れ添ってきた化学工学は人生の恋人のような存在であるかもしれない。だがその恋人を選択した理由は高尚なものではなく,ただ有機,無機系を回避して選んだだけであった。大学1年生などは妥協してその辺の異性と付き合う人が多いが,私が化学工学の道を選んだ理由も同レベルであった。 しかし人生というものは巡り合わせが大切なもので,妥協に妥協を重ねて付き合った恋人が実は運命の相手だった,ということもある。私にとっては化学工学がまさにそうだ。 化学工学とは何か。化学工学会のホームページの言葉を借りれば,物質収支などの方法論が横糸,材料などの対象分野を縦糸とする多次元的体系を持つものが化学工学であるらしい。 化学工学においては「全体を見る」ことが大切とされる。「私の考えた最強プロセス」を実現するにはプロセス全体...
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