KV Slide 1 KV Slide 1
KV Slide 2 KV Slide 2
KV Slide 3 KV Slide 3
2019年度以前の記事は
電子図書館をご覧ください

※ 検索ワードを区切るスペースは半角でお願いします。

2024 Vol.88 No.1 特集

前の記事へ

巻頭言 塗布・乾燥技術の現状と展望について

特集 塗布装置について

次の記事へ

特集

塗布・乾燥技術の基礎と応用
塗布・乾燥プロセスにおけるレオロジー

 塗料は,平滑な塗布膜が形成できるだけでなく,塗布・乾燥工程が滞りなくおこなえるように特性が最適化されていなければならない。例えば,粘度が低ければ塗布後に流れ出すし,高過ぎると均一に塗ることができない。高過ぎる粘度は塗布装置の機械的負荷をも増大させる。また,塗料に含まれる粒子を安定に分散させておくためにも塗料の粘度は適切に制御されなければならない。このように塗料の粘度は重要な物性値であり,塗料がどのように流動もしくは変形するかをレオロジーの観点から議論することが工程設計には必要である。  安定な塗布をおこなうために,塗料粘度は工程管理値として有用である。製造現場では図1上段に示すような簡易的な粘度計が用いられている。測定値の単位は様々で,粘度に比例するが対応するせん断速度は明らかではない。一方で,図1下段に示す粘度計では様々な回転速度において,せん断速度とせん断応力の関係が測定され,例えば,粘度のせん断速度依存性が得られる。しかし,各工程の設計や塗料の調製法や組成の検討に際して,このような測定結果が十分に役立っていないかもしれない。本稿では,せん断速度・せん断応力・せん断印加時間・粘度の関係から,塗布・乾燥に関...

菰田 悦之
Image

菰田 悦之

Rheology in Coating and Drying Processes

Yoshiyuki KOMODA(正会員)

  • 2001年 大阪大学 博士(工学)

  • 神戸大学大学院工学研究科応用化学専攻 准教授

前の記事へ

巻頭言 塗布・乾燥技術の現状と展望について

特集 塗布装置について

次の記事へ

Online ISSN : 2435-2292

Print ISSN : 0375-9253

image

PDFを閲覧するにはAdobe Readerが必要です。

お気に入りから削除しますか?

はい