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近年,IoT(モノのインターネット)の本格的な社会実装に伴いウェアラブルデバイスが盛んに開発されている。Apple社によるApple watchを始めとしてリアルタイムでのバイタルセンシングが一つの目標となり各社精力的に開発を進めている。研究レベルでは,血中酸素飽和度(SpO2)に代表されるバイタルセンシングだけではなく,汗の成分をリアルタイムに検出できるセンサ1, 2)等が発表され,今後もさらに広い分野でのウェアラブルデバイスが報告されると考えられる。しかしながら,未だ,実際の医療現場におけるウェアラブルデバイスの導入は進んでおらず,より正確にかつ患者負担の少ないウェアラブルデバイスを開発することは急務である。著者は,これまでに汗センサを含めた先進ウェアラブルデバイスとともに医療用途の新生児用ウェアラブルデバイスを提案してきた3)。その中で,今後,更なる高精度・低負担なウェアラブルデバイスを実現するための基盤技術である液体金属を用いたセンサ開発及びデバイス開発について触れる。また液体金属は新規材料の一つであり今後の発展の可能性を高く秘めた材料である。本稿では,液体金属の基礎的な材料の性質及びセンサ利用技術開...
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