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連続生産技術について,医薬品製造においては製剤化工程で先駆けて適応され始めている。一方,多種多様な化学合成を駆使する原薬合成に関しては未だにバッチ製造が主流であり,連続生産の適応は限定的である。またGood Manufacturing Practice(GMP;医薬品の製造管理および品質管理の基準)下で製造するに当たり,レギュレーションが十分に整備されていないことも医薬品製造への連続生産技術の普及を阻害する一因となっている。
しかし近年,少量多品種の原薬を供給するという社会的要請により,より柔軟に製造量を調整できる連続生産技術が注目されるようになってきた。連続生産技術をGMP下での製造に適応させるために,堅牢な反応開発・製造技術が盛んに研究されている。特に反応部分の連続生産技術は連続フロー合成(単にフロー合成)と呼ばれている。
フロー合成は収率・品質面でメリットがあるだけでなく,コスト面や操作面でのメリットもある。そのため,本技術を活用することで,従来のバッチ製造では解決できない課題に対しても有効性を示す高いポテンシャルを有する。本稿では,フロー合成を用い...
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