KV Slide 1 KV Slide 1
KV Slide 2 KV Slide 2
KV Slide 3 KV Slide 3
2019年度以前の記事は
電子図書館をご覧ください

※ 検索ワードを区切るスペースは半角でお願いします。

2022 Vol.86 No.2

巻頭言

特集

サーキュラーエコノミーから見た社会の展望~化学工学の研究者へ~

 世界的な人口増加に伴う資源・エネルギー・食糧需要の増大,廃棄物の増加,環境問題の深刻化などの課題は多くの場で挙げられている。2015年の国連の持続可能な開発目標(SDGs)の発表以降,環境・社会・ガバナンス(ESG)投資等を通じた環境関連に経済を動かす資金の流れは大きく変わりつつある。その中で経済は大量生産・大量消費・大量廃棄の線形型から,資源の投入・消費を抑え自立した循環型(サーキュラーエコノミー)への移行の必要性が高まっている。化学工学の研究においても,有限な資源を再生可能なフローに変えることや再利用可能な製品の開発,廃棄物を資源に変えるなど,様々なプロセスやシステムの分野で技術開発が注目されている。
 しかし,サーキュラーエコノミーという経済の変動に化学工学の技術を活かすには,より巨視的な社会の流れも把握する必要がある。近年,環境・経済・社会の持続可能性を総合的に評価する指標として,GDPに代わって「新国富指標(IWI)」が注目されている。IWIは人工資本・人的資本・自然資本の3つの資本群を価値化し包括的に豊かさを可視化するものである。そこで本特集では,化学工学の研究者の方々に,サーキュラーエコノミーにおける世界の潮流と人工資本・人的資本・自然資本での取り組みについて紹介したい。

(編集担当:南 公隆)

「2021年度化学工学会インターンシップ」を終えて

Online ISSN : 2435-2292

Print ISSN : 0375-9253

Image 2022 Vol.86 No.2
image

PDFを閲覧するにはAdobe Readerが必要です。

お気に入りから削除しますか?

はい