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2020 Vol.84 No.11

巻頭言

特集

農学における化学工学 〜粒子,流体,コロイド・界面,の観点から〜

 農学は,生物生産,食品,林業,環境科学,遺伝子操作など,様々な研究対象を含み,地球規模の課題である食,環境,生命に関わるため,今後,その重要性が増すと考えられる。そこで本特集では,農学に関連する研究課題に,化学工学的な観点から探求している研究を紹介する。特に,農学の根幹となる土壌,生物生産,水環境,に関連するテーマを取り上げ,これらのテーマと化学工学を結びつける共通のキーワードである“粒子,流体,コロイド・界面,”の観点からまとめた。1 章ではこれらのキーワードから農学における化学工学について俯瞰的にまとめていただいた。以降,2 章から 8 章では,基礎的な研究から産業化に向けた検討まで,テーマごとの具体的な取り組みについて紹介いただいた。本特集を通して,化学工学が農学分野の課題にも貢献できる具体例を示し,化学工学分野の研究者が農学関連の研究開発に関心を持ち,取り組む契機となることを目指す。これにより,農学分野において,化学工学を活用した学際的な分野横断型の新たな研究の展開や産業の創成がおこなわれることを期待する。
(編集担当:日出間るり・市川創作)

学生会員の声

化学工学会資格制度委員会

Online ISSN : 2435-2292

Print ISSN : 0375-9253

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